河口域底泥中の金属の化学形に基づく選択的溶解 : II.亜鉛,銅^〓_〓及び^〓_〓鉛
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概要
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河口域底泥中の亜鉛,銅及び鉛について,マンガンノジュールを対照試料として,(1)金属の置換,(2)キレート生成,(3)酸による可溶化,(4)酸化剤と酸による可溶化,(5)還元剤と酸による可溶化などのように,金属の化学形の相違による溶解性の相違を考慮し,6種の浸出剤を選び検討し,これらの化学形に基づく選択的浸出による分画を行うことを計画した.硫化物は3%過酸化水素水-25%酢酸溶液で浸出され,銅以外の金属の酸化物と水和酸化物は0.1M L-アスコルビン酸-2.5%酢酸溶液で浸出された.亜鉛は硫化物以外,2.5%酢酸溶液で大部分が浸出された.銅は還元剤により浸出が抑えられたが,酸化剤によりその大部分が浸出された.鉛は酸化剤又は還元剤によって浸出されたが,リン酸塩の大半は浸出されなかった.還元剤として1Mヒドキシルアミン-25%酢酸溶液を用いると,塩酸塩を含むため,塩化鉛を生成し,鉛の浸出が抑えられ,又,この浸出剤は亜鉛と銅に対してはその低いpHのために浸出を増加させる傾向を示した.
- 1982-11-05
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