河口域底でい中の金属の化学形に基づく選択的溶解 : I.鉄とマンガン
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概要
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(1)金属の置換,(2)キレート生成,(3)酸による可溶化,(4)酸化剤と酸による可溶化,(5)還元剤と酸による可溶化などの化学的性質を考慮し,浸出剤として6種類を選び,マンガン・ノジュールを対照試料として,河口域底でい中の鉄とマンガンについて,その化学形に基づく選択的浸出による分画を行った.河口域底でいの粘土鉱物のケイ酸塩格子を壊すことなく,その外側に存在する金属を大部分浸出させるには,5×10^<-2>M EDTA二ナトリウム溶液が有効で,パイライトを分離するには,3%過酸化水素水-25%酢酸溶液が有効であった.又,鉄とマンガンの酸化物と水和酸化物を浸出分離する目的には,1Mヒドロキシルアミン-25%酢酸溶液よりも,0.1Mアスコルビン酸-2.5%酢酸溶液が有効であった.
- 1981-08-05
著者
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