沿岸海水中の水銀の定量
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概要
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金アマルガム化捕集-加熱気化冷原子吸光光度法による沿岸海水中の微量の水銀の定量法の研究を行った.海水を過マンガン酸カリウムを含む0.5N硫酸溶液で前処理し,窒素を10分間通気してから塩化スズ(II)で水銀を還元気化し,あらかじめ約100℃に加熱してある金カラムに捕集する.次に550℃に加熱して発生した水銀蒸気を冷原子吸光法で測定した.ヨウ素や臭素の妨害は,塩化スズ(II)の添加量を増やせば除去できる.本法の検出感度は0.025ngで,30回の繰り返しの標準偏差は2%であり,沿岸海水中の水銀の定量値は5ppt以下であった.
- 1980-02-05