自動湿式分解装置の開発及び白米の分解過程の研究
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概要
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分解温度が制御でき,従来手動で行っていた硝酸添加を,添加時間,添加間隔及び添加量について,自動的に行わせることのできる湿式分解装置を製作した.本装置により,白米の硫酸-硝酸による分解を行った.分解を任意の段階で停止して,分解液中の残留有機炭素を測定することにより,従来報告されていない湿式分解の過程を追跡した.その結果,所要硝酸量を減らしかつ迅速に分解するためには,試料と酸の混合物の沸点よりやや高い温度で少量の硝酸により予備分解した後,できる限り高温で分解する必要があること,又1回に添加する硝酸量を少量にするほど効率的であることを定量的に示した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1980-01-05