天然水中のラドン-220のトルエン抽出-液体シンチレーションカウンターによる新定量法
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概要
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^<222>Rn(以下ラドンと記す)がトルエンによく溶けることに基づき天然水中の^<220>Rn(以下トロンと記す)を抽出し,これを液体シンチレーションカウンターを用いて積分計数法により定量する基礎条件を検討した.抽出されたトロンは半減期54.5秒ですぐ崩壊し半減期10.64時間の^<212>Pb(以下ThBと記す)以下が220分で放射平衡に達することをα,βエネルギースペクトルにより認めた.積分計数法を用いるため放射平衡にあるTh日とその崩壊生成物のα+2βの絶対測定ができることが分かった.積分計数値に対し抽出率,崩壊などの必要な補正を加えて抽出後4時間におけるトロンの定量値を求める計算式を提案した.B.G.45cpmで5cpmを測定下限とするとき,試料に205分,B.G.に195分,正味計数率5cpmを測定するとき{6.8±0.9(標準偏差)}×10^<-10>Ciを得た.鉱泉中のトロンの定量例を示した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1979-11-05
著者
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