細管式等速電気泳動法の分解能・感度に影響を及ぼす諸因子
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概要
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リーディング液への界面活性剤の添加,リーディングイオン濃度,泳動管の温度などが,細管式等速電気泳動法における分解能・感度に及ぼす影響について検討した.界面活性剤として,ポリビニルアルコール2000を用い,リーディング液への添加重(0.25〜1.0)%の間でその効果を検討した結果,(0.25〜0.5)%の間で著しく境界面がシャープになることを認めた.リーディングイオン濃度(0.5〜20)mMの間ではKohlrauschの式が成り立ち,分離後の試料ゾーン長はリーディングイオン濃度に反比例することが分かった.リーディングイオン濃度10mMと0.5mMでの最小検出量は,それぞれマレイン酸100pmolと30pmolであった.泳動管の温度が分析結果に及ぼす影響は試料により,必ずしも一様ではなかった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-10-05
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