亜鉛(II)とカドミウム(II)の速度諭的同時定量法
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概要
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亜鉛(II)及びカドミウム(II)の2-(2-チアゾリルアゾ)-4-メチルフェノール (TAC) キレ-トをクロロホルム溶液から CyDTA 水溶液に逆抽出する反応機構を調べるとともに逆抽出速度の差を利用した亜鉛(II) とカドミウム(II) の同時吸光光度定量を試みた。逆抽出反応は TAC キレートに関して1次、遊離 TAC 及び水素イオンに関して -1次、CyDTA に関しては 0次であった。 pH 9・18、遊離 TAC 4・8×10^<-4>M、μ=O,15 及び 20℃ における条件速度定数は亜鉛(II)、カドミウム(II)の場合についてそれぞれ 1.8x1O^<-3> 及び 1.6×1O^<-2>s^<-1> で、速度の差を利用した補外法による亜鉛(II)、カドミウム(II) それぞれ (1〜10)×10^<-6>M の混合物の同時定量が可能であった。ニッケル、コバルト(II)、銅、水銀(II) の妨害はあらかじめ pH7.1 で抽出分離して除いた。鉄(II,III)、マンガン、クロム(III) 及びアルミニウムは妨害しない。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1975-07-10
著者
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