試料分解容器の耐腐食性評価
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概要
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多種類の分析試料の分解に広く用いられている密閉分解容器の耐腐食性を検討した.外容器がステンレス製の従来品に加えて, 腐食に強いと言われているニッケル基合金(ハステロイ相当)の改良試作品について, 腐食減量の測定と腐食生成物の解析を行った.腐食減量は使用分解時間に比例し, 又使用温度の上昇に伴って増加した.各種の単一酸と実試料分解に用いられる混酸について, 190℃, 16時間の腐食減量を求めた結果, 混酸における腐食減量が多かった.いずれの場合にも, 改良品の腐食減量は従来品より少なかった.とりわけ過塩素酸, 硝酸-過塩素酸, 硝酸-硫酸を用いた際に, 減量比が大きかった.腐食生成物の組成は, 同じ酸を用いても, 素材の組成, 分解時間によって異なることが見いだされた.
- 1994-02-05
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