第四級アンモニウム塩を用いた高分子支持膜型塩化物イオン電極の選択性に対する可塑剤の効果
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概要
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アルキル基の炭素数が12〜18のメチルトリアルキル及びテトラアルキルアンモニウム塩を感応物質とする高分子支持膜型塩化物イオン電極を試作し, 選択性に対する可塑剤の効果について検討した.可塑剤にはエーテル, エステル及びアルコール化合物を用いた.すべての電極は良好なネルンスト応答を示し, スロープ感度は-52〜-56mV/decade, 直線範囲は10^<-4>〜5×10^<-1>mol/lであった.メチルトリドデシルアンモニウム塩を用いた塩化物イオン電極の可塑剤にエーテルやエステル化合物を用いると, その種類によらず親油性イオンに対する選択性は低い.しかし, アルコール化合物を用いると, 過塩素酸イオンに対する選択性を2〜3けた改善できた.又, アルコール化合物は芳香族よりも脂肪族化合物のほうが効果的であった.本研究で用いた種々の第四級アンモニウム塩を感応物質とする塩化物イオン電極の選択性改善に対し, 脂肪族アルコール化合物は最適な可塑剤であることが分かった.
- 1993-02-05
著者
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