熱分解ガスクロマトグラフィーによるポリエステルの組成分析におけるトリメチルシリル誘導体化法の検討
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概要
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Challinorにより提唱された, 水酸化テトラメチルアンモニウムを用いる熱分解-アルキル誘導体化-GCの応用として, 誘導体化試薬に各種トリメチルシリル化剤を用い, 熱分解-トリメチルシリル誘導体化-GC法を開発し, ポリエステルをはじめとした各種ポリマーの組成分析に応用した.トリメチルシリル化剤は, 水酸化テトラメチルアンモニウムと比較して揮発性が高いため, Challinor法を用いた場合, ポリマーの熱分解前に揮散し十分な誘導体化率が得られない.そこで, 誘導体化試薬の導入法として, 1)試料及び誘導体化試薬を熱分解の寸前まで低温に保つ手法, 及び2)誘導体化試薬をマイクロシリンジで直接熱分解装置内に導く手法, の二法を提案し, いずれの手法でも高い誘導体化率が得られることを明らかにした.
- 1992-08-05