熱分解-ガスクロマトグラフィーによるポリエステルの組成分析における誘導体化法の検討
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概要
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Challinorにより提唱された, 熱分解-誘導体化-ガスクロマトグラフィーをp-ヒドロキシ安息香酸と2-ヒドロキシ-6-ナフトエ酸から成るコポリエステルの組成分析に適用した.しかし, そのパイログラム上には未誘導体化物であるフェノールが検出され, 誘導体化が十分起こっていないことが明らかとなった.そこで, 著者はより高い誘導体化率を得るために, 誘導体化条件の最適化検討を行い, 最終的に, 誘導体化試薬をマイクロシリンジで直接熱分解装置内に導く直接導入法を開発し, 上述のポリエステルの主なフラグメントであるフェノールを95モル%以上の誘導体化率でメトキシベンゼンに誘導体化できた.更に, 本法を幾つかのポリマーの組成分析に適用し, 十分な誘導体化率が得られることを明らかにした.
- 1992-04-05