二級アミンを含む新規イソプレノイド誘導体の高速液体クロマトグラフィーにおける高感度検出のための蛍光誘導体化試薬サクシニミド-2-フルオレニルカルバメートの開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
N-ソラネシル-N, N'-ビス(3,4-ジメトキシベンジル)エタンジアミン(SDB)は分子内に二級アミンを有するイソプレノイド誘導体であり, それ自身弱い蛍光を持っている.蛍光検出HPLCによるSDBの高感度分析を目的として, 蛍光を有する数種の芳香族アミンを用いて活性カルバメ-ト試薬を合成し, SDBのブレカラム誘導体化法を検討した.芳香族アミンとしてα-ナフチルアミン及び2-アミノアントラセンを用いた場合, 得られたSDBのナフチルカルパミル及びアンスリルカルバミル誘導体の蛍光強度はSDBに比較してそれぞれ約3倍及び13倍であった.一方, 2-アミノフルオレンを用いて合成した活性カルバメート試薬サクシニミド-2-フルオレニルカルバメート(SFC)とSDBを反応させて得られたSDBのフルオレニルカルバミル誘導体(SDB-FC)は, SDBに比較して約45倍強い蛍光を与えた.この反応は室温下アセトニトリル中で5分以内に完了し, 反応液の一部を直接蛍光検出逆相HPLCで分析しても過剰の試薬はSDB-FCの定量を妨害せず, 本法によりSDBとして20pg(S/N=2)の検出を可能にした.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1991-05-05
著者
関連論文
- 抗炎症薬ビフェニル酢酸の直腸投与における薬物担体としての水溶性β-シクロテキストリン誘導体の有効利用
- LS-007投与後の歯周ポケット内ミノサイクリン濃度 : 第30回春季日本歯周病学会総会
- LS-O07投与後の歯周ポケット内ミノサイクリン濃度
- 高速液体クロマトグラフィーによる血清中メソトレキセート及び主代謝物7-ヒドロキシメソトレキセートの高感度定量法
- 蛍光検出高速液体クロマトグラフィーによる血清中N-ソラネシル-N, N'-ビス(3,4-ジメトキシベンジル)エタンジアミンの定量
- 二級アミンを含む新規イソプレノイド誘導体の高速液体クロマトグラフィーにおける高感度検出のための蛍光誘導体化試薬サクシニミド-2-フルオレニルカルバメートの開発