ガラス管分離/薄膜半導体検出器を用いる水中の二酸化塩素の測定法(<特集>センサー)
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概要
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水道水中の塩素に代わる殺菌剤として注目されている二酸化塩素を定量するために, その揮発性を利用してガラス管分離器により気液分離し, 気相に移行した二酸化塩素を薄膜半導体検出器(ガスセンサー)で検出する水中の二酸化塩素の無試薬測定法の開発を行った.最適条件下での二酸化塩素濃度と検出応答の両対数をとった検量線の相関係数は0.998であり, バックグラウンドから算出したS/N=3を検出限界とした場合の二酸化塩素濃度は23ppbであった.又, 0.7ppmでの繰り返し測定(n=11)における相対標準偏差は2.8%であった.塩素は検出部をリボンヒーターを用いて100℃で加熱することにより70ppmの濃度でも干渉はなく, クロラミンはpH6.8では干渉しなかった.しかし, オゾンについては高い検出応答を示した.その他の上水中に存在することが報告されている無機塩類及び有機物はほとんど干渉しなかった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1990-11-05
著者
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