液体クロマトグラフィー/質量分析法による陰イオン界面活性剤及び両性界面活性剤の定量
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概要
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本研究では, これまで分析が困難とされている界面活性剤の中でも, 特に分離・定量が難しいとされている陰イオン界面活性剤と両性界面活性剤併用系からの分析に注目し, 分離・定量法を検討した. 分離・定量には, 感度と選択性に優れる液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC/MS)を用いた. LC/MSにおけるLC条件やMS条件等を検討し, 最適なイオン化条件を見いだすことにより, 陰イオン界面活性剤と両性界面活性剤の併用系における, 簡便かつ正確な分離・定量法を開発した. 本法によれば, 従来法のような煩雑な前処理を必要とする分析法とは異なり, 試料を適当な溶媒に溶解するのみで分析可能である. また, 本法の選択性は高く, 高感度に各界面活性剤の分離・定量が可能である. 本法の陰イオン界面活性剤及び両性界面活性剤に対する検出限界は, 数十から数百ppbであった. また, 実試料における添加回収実験を行ったところ, 回収率は98%から104%であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2001-01-05
著者
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