液体クロマトグラフィー/質量分析法による陽イオン界面活性剤及び非イオン界面活性剤の定量
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概要
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化粧品は各種界面活性剤や油剤等の混合系であり, 製品中からの界面活性剤の分析には, できるだけ前処理が簡便であり, かつ多くの界面活性剤に対して同一条件で測定可能な分析法が望まれる. 著者らは既報において, LC/MS法を用いて, 陰イオン界面活性剤と両性界面活性剤併用系における分離・定量法を開発した. 本研究では, はん用性をより高めるため, 陽イオン界面活性剤及び非イオン界面活性剤の定量法について検討し, 簡便かつ正確な簡易定量法を開発した. 非イオン界面活性剤については, 同一の分析条件の設定は困難であり, 類似分子構造ごとに最適な設定条件を設定する必要があった. 本法の応用として, 化粧品の主要剤型であるローションやクリーム等における添加回収実験を行ったところ, 回収率は95%から105%であった. また, より微量まで定量可能な分析条件を検討した結果, 個々の界面活性剤について最適な測定条件を確立することによって, 陰イオン・陽イオン・両性・非イオンのいずれの界面活性剤においてもppbレベルでの定量が可能となった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
- 2002-10-05
著者
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松本 剛
ポーラ化成工業(株)
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土屋 順子
ポーラ化成工業(株)中央研究所
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宮前 裕太
ポーラ化成工業(株)中央研究所
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吉沢 賢一
ポーラ化成工業(株)中央研究所
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吉沢 賢一
ポーラ化成工業
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宮前 裕太
ポーラ化成工業
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