ビスフェノールA及びノニルフェノールの固相抽出による濃縮/液体クロマトグラフィー及び直接液体クロマトグラフィー/質量分析 (<特集>環境ホルモンと分析化学)
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概要
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環境ホルモン(外因性内分泌攪乱物質)の一種であるビスフェノールA(BSA)及びノニルフェノール(NP)について, 1)固相抽出による濃縮法, 2)LC/MS法による直接(非濃縮)分析について検討した結果, 1)逆相系カートリッジを用いた同相抽出による濃縮法において, 0.24〜20ng ml^<-1>(BSA)及び4.0〜100ng ml^<-1>(NP)の範囲で, 各5回の回収率及び相対標準偏差(%RSD)の平均は, それぞれ80%以上, 17%以下であった. 2)LC/MS法による直接分析において, イオン化法としてEI, APCI及びESIの3法を比較したところ, 検出感度を考慮するとESI法が最適であった. このイオン化を用いたLC/MS法による検出限界, 再現性及び定量範囲について検討した結果, 本方法による検出限界は空試験からの定量値を考慮してBSA及びNPそれぞれ0.1及び7.0ng ml^<-1>であった. 再現性は, 0.5ng ml^<-1>(BSA)及び5ng ml^<-1>(NP)における5回繰返しの面積値の%RSDで2.64及び3.16, 定量範囲は0.1ng ml^<-1>(BSA)及び1ng ml^<-1>(NP)から1000ng ml^<-1>までの検量線においてr^2>0.99といずれも良好な値を示した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1999-06-05
著者
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佐々木 秀輝
日本ウオーターズ
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佐々木 俊哉
日本ウォーターズ(株)
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佐々木 俊哉
日本ウォーターズ株式会社化学製品部
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佐々木 俊哉
日本ウォーターズ
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金井 みち子
日本ウォーターズ(株)
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米久保 淳
日本ウォーターズ株式会社
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一木満 貴子
日本ウォーターズ株式会社
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佐々木 秀輝
日本ウォーターズ株式会社
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米久保 淳
日本ウォーターズ株式会社 マススペクトクトロメトリーテクノロジー
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佐々木 秀輝
日本ウォーターズ株式会社 マススペクトクトロメトリーテクノロジー
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佐々木 秀輝
日本ウォーターズ(株)マススペクトロメトリーテクノロジー
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