有機化合物の酸化還元反応を用いた極微量金属イオンの接触分析法
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概要
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本論文は, 有機化合物の酸化還元反応における金属イオンの接触作用を利用した分析法を記述した. ここで扱った反応系は, (1)過酸化水素存在下でのN-フェニル-p-フェニレンジアミン(PPDA)とN,N-ジメチルアニリン(DMA)の酸化カップリング反応, (2)PPDAの過酸化水素による酸化反応, (3)過酸化水素存在下での3-メチル-2-ベンゾチアゾリノンヒドラゾンとDMAの酸化カップリング反応, (4)臭素酸塩存在下での4-アミノアンチピリンとDMAの酸化カップリング反応である. 活性化作用を示す配位子あるいは界面活性剤の共存は, 分析の感度を飛躍的に上昇させることができた. 以上の反応系を用いた吸光度測定に基づく接触分析法(バッチ法及びフローインジェクション法)により10^<-11>〜10^<-7>MのCu(II), Co(II), FC(II, III), Mn(II), Cr(III)及びV(IV, V)を定量でき, 又実試料の分析に応用した結果を示した.
- 1999-03-05
著者
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