アントラセンを末端に有するポリエーテル型蛍光試薬の錯形成挙動 (<特集>分離・検出と機能物質)
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概要
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クラウンエーテル類はアルカリ金属やアルカリ土類金属イオンに選択的な配位子として知られている. その類似体である鎖状ポリエーテルは錯形成によるコンホメーション変化が大きく, この両末端に蛍光発色団を導入することにより, 金属イオンとの錯形成を光化学的な情報として読み出すことが可能である. そこで著者らはポリエーテルの両末端にアルキル鎖のスペンサーを介しアントラセンを導入した新規蛍光性イオノホアを合成した. これらの化合物は金属イオン不在下ではアントラセンのモノマー発光のみしか示さないが, 金属イオンを添加するにつれモノマー発光が減少し, エキシマー発光の増加が見られるようになる. よって金属イオンをスペクトル変化として検出することが確かめられた. 今回はこれらの化合物の錯形成と光化学的挙動について検討した. また, ポリエーテル及びアルキル鎖スペーサーの鎖長効果についても比較検討したので報告する.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1999-12-05
著者
-
北岡 卓也
九大
-
中村 博
北海道大学大学院地球環境科学研究院
-
北岡 卓也
九州大学大学院農学研究院環境農学部門
-
穴田 貴久
北海道大学大学院地球環境科学研究科
-
秋田 雄大
北海道大学大学院地球環境科学研究科
-
北岡 卓也
九大 大学院
-
北岡 卓也
九州大学大学院農学研究院森林資源科学部門
-
北岡 卓也
九大院・生資環
-
中村 博
北海道大学地球環境科学研究院
-
諸角 達也
北海道大学大学院地球環境研究科
-
北岡 卓也
北海道大学大学院地球環境科学研究科
-
太田 英之
北海道大学大学院地球環境科学研究科
-
柿沢 雄範
北海道大学大学院地球環境科学研究科
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