分子内電荷移動の制御による蛍光化学センサーの展開
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概要
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分析試薬は可視化によって化学種やその濃度のような実験系の状態を把握する機能を有する.検出対象物質に対する感度及び選択性が分析試薬の開発において強く求められている.このような条件を満たすために,当研究室ではねじれ型分子内電荷移動(TICT)機構を用いた蛍光化学センサーを開発してきた.本論文では,N-phenyl-9-anthacenecarboxamide(9-AA)を基本骨格としたTICT機構と,その展開としてアルカリ土類金属または界面活性剤を検出するための9-AA誘導体について報告する.Analytical reagents have a function to recognize the state of an experimental system such as a species and its concentration by visualization. The sensitivity and selectivity are strongly requested in the development of a novel indicator. To fulfill these purposes, twisted intramolecular charge transfer (TICT) mechanisms have been employed for the development of novel fluorescent chemosensors in our study. In this paper, we report on the TICT mechanism of N-phenyl-9-anthacenecarboxamide (9-AA) as a fundamental structure and 9-AA derivatives to detect alkaline earth metal ions and a surfactant.
- 2012-03-05
著者
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