ルイス酸を含むレセプターと陰イオンの相互作用と陰イオンの分離・検出への応用
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概要
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多座の配位子とハロゲン化物イオンとを含む混合配位子錯体の生成平衡を系統的に検討した. 得られた結果を基に, ルイス酸を含むレセプターによる陰イオンの分離・検出を試み, 次のような成果を得た. (1)フッ化物イオンの比色及び蛍光定量に用いられてきた反応の平衡を解明するとともに, 新しい反応系を開発した;(2)金属イオンのキレート抽出及びキレート樹脂への吸着を陰イオンが促進する機構を解明した;(3)Zr(IV)の高分子錯体を用いてフッ化物イオンを選択的に吸着・濃縮できること, 又陰イオンをイオンクロマトグラフ分離できることを示した;(4)フッ化物イオンの電位差定量を妨害する金属イオンに対するマスキング剤を選択する際の基準を明らかにした.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1998-10-05
著者
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