二臭化ビス(ペンタフルオロベンジル)スズ(IV)をキャリヤーとして用いるリン酸イオン選択電極
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ハロゲン化ジベンジルスズ(IV)のベンゼン環をすべてフッ素化することにより,スズのルイス酸性を増加させたイオノホアを新規に合成した.リン酸イオン選択電極のキャリヤーとして用いたところ,その性能は膜溶媒の種類に著しく依存した.DOSとDMFの混合溶媒を用いた場合には,フッ素置換しない化合物と比較して,より酸性の条件(PH3)でリン酸イオンに応答し,より大きな電位応答勾配(-70.8mV/decade),より低い検出限界(10^<-5>mol dm^<-3>),より高い選択性を有することが明らかとなった.膜中のキャリヤー濃度を増加させても応答特性は同じであったが,電極の寿命が延びた.
- 2003-09-05
著者
関連論文
- 酸分解/フローインジェクション分析法によるケイ酸塩副成分の定量
- ゲルマニウム(IV)錯体のアニオノフォアとしての特性(若手研究者の初論文特集)
- 固体膜カドミウムイオン選択電極によるポリアクリル酸の直接電位差定量
- 二臭化ビス(ペンタフルオロベンジル)スズ(IV)をキャリヤーとして用いるリン酸イオン選択電極
- イオン選択性電極
- ルイス酸を含むレセプターと陰イオンの相互作用と陰イオンの分離・検出への応用
- 高酸化数金属錯体を用いる陰イオン選択電極
- 陰イオン選択性電極感応膜中における複核ジアルキルスズ(IV)錯体の生成によるα-ヒドロキシカルボン酸選択性(若手研究者の初論文)
- コバルト錯体担持固相の酸化還元による陰イオンの吸脱着制御
- 中部支部発会50周年に寄せて
- 第21回分析化学中部夏期セミナー
- 難溶性銀塩によらない硫化物イオンセンサ-
- MRI用コンプレクサン開発の最近の動向