電位差滴定におけるpH-滴定量の対数プロットの研究 : 水中における酢酸とフェノールの同時定量
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概要
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水中におけるフェノールの電位差滴止でpHを滴定量(V)の対数に対してプロットすると,当量点に関して対称となる曲線が得られる. 本報では酢酸とフェノールとの混合水溶液について電位差滴定を行った. 滴定ではまず酢酸が中和され,その当量点は通常のプロット法で決定される. 生じた酢酸イオンの加水分解はわずかでフェノールの滴定に対して無視することができる. 酢酸の当量点をフェノールの滴定を始める点とすれば,フェノールのみのpH-logV曲線と同様なものが得られる. その曲線上の終点はマイクロコンピューターで一次あるいは二次微分法を用いて決定した. その結果,酎酸は1×10^<-3>mol dm^<-3>以上の濃度で(99.4〜lOO.5)%の正確さで,フェノールは3×10^<-3>mol dm^<-3>以上の濃度で(1O1.O〜lOl.8)%の正確さで定屋された.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1983-04-05
著者
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