2MHz磁場変調型高速応答電子スピン共鳴スペクトロメーターの試作について
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概要
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2MHzの高周波磁場変調方式を採用した,μsオーダーの比較的短寿命の不安定ラジカル種を検出できる電子スピン共鳴(ESR)スペクトロメーターを試作した. 検出感度は通常の磁場掃引による測定では市販品(l00kHz変調が多い)と比較すると約1/4になる. この原因は使用しているキャビティーのQと周波数帯域幅に起因することが分かった. 時間応答性に関しては,変調電流やマイクロ波パワーのオン・オフに対するESR信号の応答を観測することによって,少なくとも2μsの時間分解能を有することが分かった. 窒素レーザー,直速ADC,ミニコンピューターなどを組み合わせたESRによる光化学反応追跡システムを作り,デュロキノンの光還元によって生成する陰イオンラジカルのCIDEP(chemically induced dynamic electron polarization)スペクトルを観測することができた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1983-02-05
著者
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