けい光X線スペクトル強度式における一次X線寄与率と定量分析への応用
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概要
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けい光X線によるルーティン分析は、よく管理された検量練に基づいて実施されるが、その作業工程にのらないような種々雑多な試料の分析を行うため、簡単で新しい方法として、管球からの一次X線を数本のスペクトルと仮定して、それぞれの寄与率を求め、これをけい光X線スペクトル強度式に導入し、式を単純化し、定量分析する方法を検討した。例として、銅、鉄、チタン、スズのスペクトルについて、実験により一次X線寄与率と各元素に特有な定数項を求め、アルミニウム合金、ホワイトメタル、銅合金などの分析に利用した結果を示した。含有量が1%未満のものの分析では誤差が大きく、分析値の厳密な正確性は望めないが、合有量の大きいものについては、均質試料であれば、迅速に、簡単に、元素の定量を行うことが可能である。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1975-04-10
著者
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