英日機械翻訳システムSHALTの辞書編集機能
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概要
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英日機械翻訳システムSHALTにおける変換辞書編集機能について述べる。機械翻訳システムを実務に使用する際には、変換辞書をユーザーの適用業務に合わせるために、大量の修正、追加を行なわなければならない。SHALTでは、辞書修正は翻訳処理の前と後に、それぞれ別のエディターを使って行なう。前処理では、翻訳対象となる文書中の未登録語を検出し、登録する。後処理では、翻訳結果を参照し、必要に応じて辞書レコードを修正する。SHALTの英日変換部においては、品詞ごとにまとめられた変換辞書を使う。各辞書レコードは、見出し語、訳語、及び訳語選択のための付加情報からなっている。動詞の場合には、訳語に活用、アスペクトなどの情報も付いている。SHALTにおいては、動詞辞書の記述が翻訳の質に重大な影響を及ぼす。各動詞の記述は、その動詞の主語、目的語となる名詞の規定などの情報を含んでいる。各種変換辞書の中で、動詞辞書の記述が最も複雑になっている。ここでは、その動詞辞書を例として、辞書エディターの機能を説明する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
関連論文
- 知識に基づく言語行為論の形式化
- M.J.Cresswell 著, "Structured Meanings : The Semantics of Propositional Attitlldes", MIT Press, B5判, 202p., $22.94, 1985
- J.R.サール 著, 坂本・土屋 訳, "言語行為", 勁草書房, A5判, 356p., \2,500, 1986
- 英日機械翻訳システムSHALTの辞書編集機能