統計的知識を利用した音声対話処理
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概要
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人間が、特別な知識や慣れを必要とせずに機械と音声による対話を行えるようにすることは、音声情報処理の研究における主要な目標の一つである。このため、従来から多くの研究が行われているが、十分な認識語数・認識率を達成することの困難さから、実用的なシステムの実現にはまだ至っていない。一方、着信直後の電話応対や閉店時の受付業務等においては、対話が一定のパターンで遷移していくことが多いので、相手音声を一言一句理解できなくても、直前の対話遷移から相手の発言内容を推定することができると考えられる。本稿では、電話着信直後の対話内容遷移を統計的に分析し、その結果を知識として利用することによって相手の発言内容を推定し自然な応対を行う対話処理について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01