定形的DBアクセス業務向けメニュー・システムの実現について
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概要
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近年、データベース(DB)は、あらゆる業務処理において利用され、その中核を成すものとなりつつある。DBが広く普及される現状において課題となるのは、DBアクセス業務(AP)の簡易な作成方法および簡易なAPの操作/実行方法である。一方、利用者が画面上に表示された項目を選択してゆき、目的の業務を実行するメニュー方式は、プログラムを実行する上でエンドユーザ向きの操作方法として有効な手段である。データベース・アクセス業務(AP)においても、利用者が定形的に実行する処理に対してメニュー方式を利用することによりエンドユーザが誰でも容易な操作/実行が実現できると予想できる。しかし、従来のメニューシステムは、メニュー項目に登録されたAPを起動するものがほとんどであり、APはメニュー・システムとは独立に利用者がプログラミング言語を用いて、作成しなければならなかった(図1)。例えば、センタDBへのアクセスAPならば、DBアクセス機能/入出力機能/通信機能などを、作成/記述しなければならない。本論文では、パソコン上で動作しセンタ・データベースにアクセスすることを前提とし、(1)データベースにアクセスするための共通処理機能をメニュー・システムが持つことにより、簡易にAPを作成できる、(2)作成されたAPはメニュー方式で簡易に操作できる、という特徴(図2)を持つメニュー・システム(DAMS:Database Access Menu System)の実現について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01