適応型情報通信アプリケーションのためのフレームワーク
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概要
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誰もが情報通信端末を生活の道具として普通に使い, どこからでも居ながらにして情報をput/get, send/receiveできる高度情報通信社会を実現するためには, モバイル通信, パーソナル通信, および, マルチメディア通信を統合して利用するアプリケーション, および, そのためのアプリケーションプラットフォームの開発が不可欠である。このようなアプリケーション, および, アプリケーションプラットフォームに対する要求条件の一つとして, 動作環境(図1)に対する高い適応性が挙げられる。すなわち, アプリケーションが使用できるネットワークと端末のリソース, および性能, さらには, そこで処理する負荷の特性などの状況は, アプリケーション利用の都度異なり得る。とくに, ワイヤレスアクセスリンクを使用する場合には, 電波状況の不安定な変動や, ハンドオーバによる使用可能伝送帯域の変更などにより, アプリケーション利用中にも動作環境が変わり得る。また, これらの物理的な動作環境のほかに, ユーザ個々人のTPO, ニーズ, 好みに応じたアプリケーション利用形態が出現し得る。このように極めて多様で流動的な環境でも適応的に動作するアプリケーションが求められる。我々は動作環境に応じて, 使用リソース, QoS, 通信形態, アプリケーション機能・構成などを自律的に調整する適応型, アプリケーション, および, アプリケーションプラットフォームのアーキテクチャについて検討を進めているが, 本論文では通信メディアストリームのQoSアダプテーションとリソースマネジメントを中心に, ストリームエージェント群などで構成するフレームワークを提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
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