分散システム管理における問題解決支援システム
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概要
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運用管理業務における管理者は監視結果の警告や諸情報に基づいて, 対応作業を行うことになるが, 管理者の対応作業は定型化が難しい事もあり, ツールによる支援があまり行われていない。また, 分散システム環境ではシステムの巨大化に伴い複数の管理者で分担して管理する事が多くなり, そのため管理者間での情報交換がスムーズに行われる事が管理作業を進める上で重要な要素になっている。複数管理者での管理作業で問題になるのは, 作業分担による情報の分断と不明確な責任範囲である。問題を抱えた管理者は, 自分では解決出来ない場合, 他の管理者に情報提供等の作業を依頼する事が考えられる。その場合に, 依頼を受けた管理者はさらに他の管理者に依頼をするなどして, 作業責任が不明瞭になっていく。そこで, 管理者同士のやり取りを, システムが畜積・公開を行う事で, 情報の共有・作業責任の明確化を行い, 問題解決の支援を行う。本研究では管理者間の協調作業と作業責任の明確化を重視した問題解決支援の仕組みを, 特に迅速さが要求される障害対応作業の支援として適用した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
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林 美樹
(株)情報技術コンソーシアム研究開発部
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吉多 誠児
(株)情報技術コンソーシアム研究開発部
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岩崎 伸二
(株)情報技術コンソーシアム研究開発部
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三柴 良和
(株)情報技術コンソーシアム研究開発部
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広瀕 拓
(株)情報技術コンソーシアム研究開発部