ネットワーク環境におけるインタラクティブな証明支援環境
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概要
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今日あるシステムをネットワーク環境で利用できるようにするということは, 単に通信ができるだけでなく, WWWブラウザから利用できるようにすることが必須な条件になりつつある。しかし, そのシステムが内部的な状態を保持しながら処理を継続する場合, WWWブラウザからそれを利用できるようにするためには, なんらかの方法でそのシステムの実行状態を維持しなければならない。また, ネットワーク環境では要求元と接続先との間にFirewallがある場合の考慮が必要である。Firewallがある場合は独自プロトコルを使用して通信できないためである。本論文では, CafeOBJのような, 内部状態を変化させながら定理証明を行うインタラクティブな証明システムをネットワーク環境で複数のユーザから, 多数の方法で利用できる環境の構築ついて報告する。我々はまず, 証明システムの実行状態を維持する代理オブジェクトの導入を提案する。次にFirewallが存在する環境でのCGIによる代理オブジェクトへのアクセスとFirewallが存在しない環境でのJavaおよびApplet, コマンドラインからの代理オブジェクトへのアクセス方法を一つのクラスにカプセル化したクラスライブラリの作成を提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24