分散オブジェクトによる抽象ドキュメントの管理方法
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概要
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現在計隼機上で扱われる文書には, HTMLをはじめ, LATEX, PostScript, roffなど, 様々な文書形式が存在している。これらはそれぞれに特徴があり有用なものである。しかしその半面, 文書提供者にとっては多くの形式で文書を提供しなくてはならないという状況を発生させている。このため文書形式の変換を行うツールは多数存在するが, 文書形式毎に適当な変換ツールを選択し適応することは面倒な処理である。さらにその結果として, 本来一つであるはずの文書に対して形式が異なる同一内容の文書が複数存在することになり, 一元的な管理の面からも好ましくない。また近年では, ネットワーク上での文書共有の要求が高まってきている。そこで本稿では, 必要とする形式の文書を取得するメソッドのみが公開されている「抽象ドキュメント」というオブジェクトを提案する。さらに, ネットワーク上での文書共有を可能にするために, 抽象ドキュメントを分散オブジェクトとして実装する方法について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24