上流CASEツールの利用における日米比較

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概要

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組み込み型マイクロプロセッサ(MPと略す)用ソフトウェアの開発おいて、最初の要求分析が不十分なために生産性と品質が向上しないという問題がある。これは上流CASEツールを採用し、システム設計時に要求分析を十分に行なえば改善できる可能性が高い。しかしながら組み込み型MP用ソフトウェアは、リアルタイム性が高い、機器組み込みのために制約が多い、プログラムが小さく、種類が多いなどの特徴を有し、従来の上流CASEツールをそのまま適用可能かどうか明らかでない。米国では上流CASEツールが幅広く普及していると言われている。そこで組み込み型MP用ソフトウェアの開発において上流CASEツールを採用することで、より明確な要求仕様書を作成することが可能であるか否かを明らかにするために、日米においてソフトウェアの開発実態を調査し、両国で開発実態に差異が存在するか、差異が存在するとしたらどういう点か、その理由は何故かといった点の分析を試みた。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-09-27

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