電力プラント制御装置用CASEツール
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概要
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近年、計算機の発達と応用システムの増大により、ソフトウエアの生産量及び複雑さが急激に増加し、それに対応して、生産性を向上するシステムの開発が盛んである。中でも、CASE(Computer Aided Software Engineering)と呼ばれる、開発支援ツールが注目を浴び、CASEを使ってソフトウエアの全工程を一貫してサポートしようとする動きがある。これまでも数多くのCASEツールが開発されており、それらが実用化される段階まで進んできたと考えられる。とりわけ、専用CASEと呼ばれる、対象を限定したエンジニアリングツールは、その専用性から実用レベルに達しているものが多い。ここでは、我々が開発した、電力プラント制御装置用ソフトウエアのCASEツールについて紹介する。本ツールは、電力プラント制御装置用のソフトウエア設計図面の作成を支援すると同時に、その設計図面から制御装置用のソフトウエアを自動生成し、プラント稼働時のモニタリング機能を提供するものであり、次の特徴を持つ。・対象を限定することにより、ソフトウエア設計時にきめ細かいエラーチェックが可能である。・CADをベースとしているため、図面の編集機能が充実している.・CASEツールと制御装置本体を使用して、プラント制御を模擬し、制御特性を確認できる。・プラント稼働中、制御特性を監視できる。(モニタリング機能)・制御特性のチューニング(調整)が可能で、その調整した結果が上流過程へ反映される。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27