境界要素法による角点の処理の自動化
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概要
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境界要素法解析では、熱伝導解析や弾性解析を行う場合、境界上の各節点に変位(温度)と表面力(flux)の節点値が未知数として又は既知数として設定されるが、法線ベクトルが不連続となる節点(角点)については、2つ以上の表面力が未知数となる場合があり、未知数の数に対して方程式が不足する。その場合の対策として、1)近接二重節点を使う方法2)節点以外の位置に着力点を置いた基本解を用いて、境界積分方程式を作る方法3)非適合要素を使用する方法がある。従来の境界要素法を用いたシミュレーション・システムでは、1)から3)のいずれの手法を使っても入力データ作成時に、未知数の数が過剰になる角点を見つけ出し、特別なデータを入力データに付加する必要があり、入力データの作成を難しくしていた。今回、未知数が過剰の場合の処理を、2)の方法で自動的に行う境界要素法解析システムを開発した。以下、熱伝導の場合を例にとり、このシステムに用いた手法を説明する。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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