異種コンピュータ統合利用環境 : ターゲットマシンリンクシステム
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概要
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ネットワーク技術の進歩により多種類のコンピュータが同一ネットワークに接続され、1台のコンピュータから様々なコンピュータをアクセスできるようになってきた。しかし一般にコンピュータの種類が変われば、オペレーティングシステムも変わるのが現状である。たとえば、ワークステーションのオペレーテイングシステムはUNIXオペレーティングシステム中心であり、一方、メインフレームはその機能を生かすために独自のオペレーテイングシステムによって制御されている場合が多い。したがって、ワークステーションを使っている利用者にとっては、たとえ簡単にアクセスできたとしても、作業環境や操作方法が異なるためメインフレームは使いにくいものとなっている。つまり利用者が作業を行っているコンピュータの環境内でしかも同一の操作方法でその他のコンピュータも利用できることが利用者にとって望ましい。以上のような観点から報告者らはターゲットマシンリンク(TML)システムというシステムを提案している。これまでのTMLシステムには、次のような問題点があった。(1)通信機能は無手順しかサポートしていない。(2)端末エミュレータを必要とするような応用プログラムをメインフレーム上で実行できない。(3)UNIXシェルと同様にコマンドインタプリタであるが、機能的に異なり利用者を混乱させる。本稿では、以上の問題点を解決し、異種コンピュータ統合利用環境として整備されたTMLシステムについて報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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三上 理
日本電気(株)c&cシステムインタフェース技術本部
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須堯 一志
日本電気技術情報システム開発(株)
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長岡 三津夫
日本電気技術情報システム開発(株)
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鷲尾 浩司
日本電気マイコンテクノロジー(株)
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