システム設計支援ツールMYCASEの成果物管理
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概要
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ソフトウェア開発の生産性向上のため、CASE(Computer Aided Software Engineering)が広く用いられるようになってきた。CASEを利用する場合、基盤となる設計方法論を理解し、これに従って設計を進めることがポイントとなるが、そのためには、設計方法論に沿って、設計ドキュメントを抜けなく確実に作成するように設計を誘導する、設計プロセス面での支援が重要である。また、開発したシステムを再利用して新たなシステムを開発するためには、設計ドキュメント中に散在する設計情報の効率的な検索・参照を可能とし、既存システムの設計を理解することを支援する機構が必要である。東芝では、ソフトウェア開発一貫支援システムMYSTARの一貫として、設計データ駆動型ツール統合機構を開発し、設計プロセスに基づいた、設計ドキュメントの管理方法を提供してきた。このシステムでは、標準化された設計プロセスと、設計データ辞書内に格納された設計項目の両面から設計ドキュメントを管理し、設計プロセスと設計要素の双方からドキュメントを検索できる環境を提供し、システム理解のための手段を提供したが、設計プロセスを誘導するには至らなかった。今回、その経験をふまえ、J-3100上の開発した事務処理向けCASEツールMYCASEにおいて、設計誘導支援を強化した成果物管理支援を開発した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-09-28
著者
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伊藤 幸男
株式会社 東芝 府中工場
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岩本 匡弘
株式会社東芝府中工場
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伊藤 幸男
株式会社東芝府中工場
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加藤 清
株式会社東芝府中工場
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岩本 匡弘
株式会社 東芝 府中工場
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加藤 清
株式会社 東芝 府中工場