オブジェクト指向設計によるソフトウェア品質管理システムの開発
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概要
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ソフトウェア開発では、開発中に品質や進捗など生産管理情報を、定量的に把握することは、重要である。そこで我々は、開発過程で発生する不良情報等を入力し、統計的に品質や開発の進捗状況といったレポート群を出力する総合ソフトウェア生産管理システム(CAPS)を開発し、ユーザである社内ソフトウェア開発部署に提供してきた。しかし、開発環境の多様化によって、ユーザごとにその開発環境にあったソフトウェア品質管理システムの提供が求めれらるようになった。そこで、ユーザが不良情報のデータ構造や品質管理用レポートの構成を定義し、自分の開発環境に適するようにシステムの修正が行える(カスタマイズ機能と呼ぶ)新しいソフトウェア品質管理システムの開発を行った。本開発の方針として、オブジェクト指向の考え方を取り入れた。これによって、カスタマイズ機能の容易な実現を狙った。本論文では、本開発をオブジェクト指向のアプローチによる実用的な業務プログラムの開発の一例として報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-09-28