高並列計算機によるモンテカルロシミュレーション : 中性子輸送モンテカルロシミュレーションVIM

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概要

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数値解析の対象となる問題が複雑化するにつれて、モンテカルロ法を用いて現象を計算機上で多数回実現することにより解を推定するモンテカルロシミュレーションが注目されつつある。モンテカルロ法では、繰り返し回数が多いほど精度のよい解が得られる。そこで、並列計算機を用いて独立したシミュレーションを同時に行い、その結果を統計処理することにより、数値実験と言えるほどの詳細な結果を得ることができる。本研究では、モンテカルロシミュレーションの一例として、原子力分野で用いられている中性子輸送問題を取り上げた。中性子の振舞いはランダムで統計的なものであり、忠実に物理モデルに従ってシミュレートすることにより、物質中でのそれらの粒子の集合としての物理量や特性を求める。中性子を扱う多くのシミュレーションコードのうち、VIMと呼ばれるコードを並列化し、実際に高並列計算機の試作機上に移植した。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-02-24

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