表示一体型タブレット上でのペンの囲みに対する筆跡パタンの包含判定アルゴリズム
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概要
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今日,計算機を用いた文字や図の作成では,入力方法としてキーボードやマウスの使用が主流である.しかし,人間が文字や図を作成する手段は,本来紙面上でのペンを用いた手書きによるものである.表示一体型タブレットは,紙の感覚で文字や図を入力する環境を提供する.紙面上で文字や図を書く場合に,書き間違いによる訂正を行うように,表示一体型タブレットでも訂正は必要である.表示一体型タブレットでは,文字や図の部分消去は,文字や図を構成する一部のストロークの削除という編集を行う.さらに,表示一体型タブレットは,紙を上回る移動・複写などの操作編集機能も提供できる.このような文字や図の削除・移動・複写を行うためには,削除や移動を行うストロークをなんらかの方法で指定しなければならない.また,画面上に多数のストロークが存在する状態で,多数のストロークを指定しても,速度の低下が激しくないなるべく速い処理も必要である.本稿では,あるストロークを領域で囲み,ストロークがその領域に入っているか否かを判定し,なおかつ,処理の速いアルゴリズムを報告する.なお,このアルゴリズムの前提として,次のことが重要である.(1)人間の囲み動作は不安定で,閉曲線の作り方が多様になる.あるときは,何重にもなる.(2)タブレットの解像度に比べて,液晶表示の解像度の方が粗い.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24
著者
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佐藤 俊
東京農工大学
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佐藤 俊
(東京農工大学工学部電子情報工学科)
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村瀬 敦史
(東京農工大学工学部電子情報工学科)
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中川 正樹
(東京農工大学工学部電子情報工学科)
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村瀬 敦史
東京農工大学 工学部 電子情報工学科
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