分散アプリケーションシステムにおける性能管理機能の実装
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
システム管理の目的の一つに「利用者に対するサービス性能の維持・向上」が挙げられるが、未だ個々の分散アプリケーションを対象とした性能管理支援は充分でない。本論文では、RPC[1]技術により構築された分散アプリケーションシステムに対する性能管理手法をSNMP[2]管理プラットフォーム上に実装したプロトタイプについて報告する(第3章)。本手法では、特定の分散APモジュール内の問題、或いはモジュール間の通信の問題へと効率的に問題箇所を切り分けることを考える(第4章)。そのため、各分散モジュールのサービス提供側インタフェース及びサービス要求側インタフェース(以下SI及びCIと呼ぶ、図1を参照)、即ちモジュール間通信の出入口における応答時間などの性能値を、サービス要求の依存関係(第2章)に基づいて管理している。尚、本論文では、APとは「(システム資源を含まない) アプリケーション」、 APシステムとは「APによって利用者がサービスを享受するシステム(システム資源を含む)」、APモジュールとはAPを構成する(分散した)個々のプログラム」、を意味している。
- 1996-09-04
著者
関連論文
- ソフトウェア開発プロジェクト管理へのワークフローの応用
- C言語プログラム移植用のC++クラスライブラリの作成
- プロトタイプによる分散システム性能設計のための支援ツール
- プロトタイプによる分散システム性能設計手法
- PSS : C言語プログラムの移植支援システム : 概要
- 分散アプリケーションシステムにおける性能管理機能の実装