代数仕様言語CafeOBJのパラメータ化機構
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概要
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ソフトウェアシステムの仕様を記述する上で、仕様の抽象化を支援するパラメータ化機構は、仕様の本質的な部分の理解を深める点、仕様の再利用を促進する点において、極めて重要な機構である。情報処理振興事業協会(IPA)において開発中の代数仕様言語CafeOBJ[4,5]は、代表的な代数仕様言語であるOBJ[1]にJose Meseguerが提案した書換え論理[2]に基づく一方向の書き換えを表す書換え規則を導入し、拡張した言語である。CafeOBJのパラメータ化機構は、OBJのパラメータ化機構にある種の高階性を加えたものである。この高階性により、CafeOBJではStandard ML[3]のfunctorモジュールにおけるsharing constraintと同等の記述が可能となっている。本稿では、CafeOBJのパラメータ化機構、すなわち、パラメータ付きモジュールとその具象化について、高階性に重点を置いて説明する。本稿で説明されないCafeOBJの構文については、[5,4]をご参照いただきたい。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-09-04
著者
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谷津 弘一
情報処理振興事業協会(ipa)技術センター
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澤田 寿実
(株)sra
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中川 中
(株)SRAソフトウエアエ学研究所
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中川 中
情報処理振興事業協会(IPA)技術センター
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本間 毅寛
(株)SRAソフトウエア工学研究所
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二木 厚志
北陸先端科学技術大学院大学
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