IRDSによるツール統合について
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概要
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IRDSは、ISO規格では、その主な目的を、企業の情報資源の管理・記述としている。一方、ソフトウェア開発の幅広い工程に対して、これをサポートするツール群が実現されるにつれ、開発工程におけるソフトウェアオブジェクトの集中管理を目的としたIRDSの重要性が注目されている。ツール統合を目的としたIRDSの役割は、以下の2点にある:各ソフトウェアツールの入出力情報の格納場所・形式・意味を管理する、・各ソフトウェアツールを、オブジェクトの種別・状態に応じて正しく、無駄無く起動する。とくに、後者に関しては、ISO IRDSの今後の作業項目として、ツールをメソッドと見なしたオブジェクト指向モデルが検討されている。著者等は、COBOLによるオフィス業務ソフトウェア開発の下流ツールを、IRDSをベースとして統合し、第4世代言語ELLAを開発した。本論では、ELLAの開発・評価に基づいて、ツール統合を目的としたIRDSに望まれるオブジェクト管理機能について考察する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25