プロトコル変換機能を持った統合ネットワーク・システムの開発
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概要
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コンピュータネットワークの大規模化や戦略的情報システムの構築に伴い、システムのマルチホスト化、マルチベンタ化が進んでいる。ひとつの端末から複数のホストヘ同時にアクセスしたり、異種プロトコルのホストへ接続したりする需要が高まってきた.すでに同時にマルチセッションが可能な端末は実現されている.しかし柔軟な接続を可能とするネットワークはまだ少ない。特に、異なるベンダのホストを使用するシステムでは、各々のベンダの端末だけが通信可能であり、異なるベンダの端末とは通信できない。マルチベンダヘの対応は各種のエミュレータを利用する案もあるが、エミュレータを頻繁に交換するような利用方法は実用的ではない。このような問題を解決する方法として、プロトコル変換機能を持った統合ネットワークシステムを開発した。[figure]1は統合ネットワークシステム(ENSS:Extended Network Switching System)の構成図である。ENSSは汎用のフォールトトレラントマシン上に開発したので次の2つの機能を持ち、また、その追加変更が簡単にできるという特徴がある。(1)通信速度や通信制御手順の異なる通信、回線の集線多重化を実現するためのメッセージスイッチング機能(2)データストリーム変換などを実現するためのメッセージ処理機能
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25