密結合マルチプロセッサにおけるキャッシュ制御方式
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概要
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バス結合形の密結合マルチプロセッサは拡張性に優れているが、CPU台数の増加とともにバス、メモリ競合が増し、システム性能が向上しない問題がある。各プロセッサ毎に個別のキャッシュメモリを付加する方式は、CPUが必要とする命令、データがキャッシュメモリに存在する場合はキャッシュメモリにアクセスし、メモリにアクセスする必要がないため、バス、メモリ競合による性能低下を抑えるとともに、実効的なメモリアクセス時間の短縮による性能向上がはかれ、密結合マルチプロセッサを実現する上で有効である。本稿では、キャッシュメモリの容量及びキャッシュメモリとメモリ間のスループットを一定とした場合、キャッシュメモリのブロックサイズとヒット率の特性から、CPU台数が少ない場合はブロックサイズを大きくし、CPU台数が多くなるに従って、ブロックサイズを小さくすることが密結合マルチプロセッサのキャッシュメモリ制御方式として有効であることを示し、ブロックサイズを可変とするキャッシュメモリ制御方式について述べている。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14
著者
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