異質な並列性の二層化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
生データからの知識情報処理は,レベルの異なる二つの並列性を内に持っている.これは,広範なPDP型の並列分散処理に共通した特性であり"from raw data to predicates and action"あるいは"symbiosis between fast signal processing and logical analysis"と表現することができる.そして,Minskyの"Society of mind"もこれと深く関連している.本論文では,PDP型の並列分散処理を実行できる並列処理マシンのエミュレータを作成する.その特徴とするところは,"from raw data"あるいは"fast signal processing"に相当する部分には"fine-grained"なデータ並列性を用い,"predicates and action"あるいは"logical analysis"に当たる部分については"coarse-grained"な並列性を用いている点である.そして,上記の二つの異質な並列性を有機的に結合する事により,生データ処理と知識情報処理を一体化した環境を得ている.さらにベンチマークとして,このシステムを用いてニューラルネットの学習法の一つである,逆伝播アルゴリズムの実行を行う.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14
著者
関連論文
- 競合・協調・カテゴリ分けとVehicle Routing問題
- 特徴地図の操作を用いた画像変形
- 最適化feature mapと強制学習との結合
- 画像の標準パターン作成とシミュレーテドアニーリング
- 異質な並列性の二層化
- 自己組織化アルゴリズムのTSPへの応用