NSシステムにおける光磁気ディスク装置管理運用プログラム
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概要
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航技研では昭和62年2月に、中核に2台のスーパーコンピュータを据えた数値シミュレーションシステム(NSシステムと呼称する)を運用開始し、先進的な大規模数値シミュレーションジョブを24時間運用により実行処理している。数値シミュレーションはジョブ実行時に、実行結果の生データや可視化するための図形・画像用データ、また長時間ジョブをリスタートするためのチェックポイントデータ等、大規模でかつ多種類のデータを磁気ディスク装置に入出力する。NSシステム構築時より、これらのデータの格納に要する磁気ディスクファイル容量は、処理量の増加に伴って激しく増大するものと想定した。このため、従来の磁気ディスク装置より低ビットコスト、省スペースならびに省エネルギー等が図れるコストパフォーマンスの高いハードウェアの導入を計画し、NSシステム選定時に当該ハードウェアとして光磁気ディスク装置(Optical Storage Unit、以降OSUと略記)導入の仕様を提示した。NSシステム運用開始から1ヵ年後、世界に先駆けたREAD/WRITE可能なOSU(FACOM 6443)が導入された。表1はOSUの性能仕様を示す。本報告は、開発後間もなく、標準提供ソフトウェアも十分具備されていないOSUを実用に供するためにNSシステム用に開発された光磁気ディスク管理運用プログラムの概要について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14
著者
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