パーソナルコンピュータ上におけるC言語処理系のコンカレント化
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概要
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近年計算機の性能向上につれて、一台の計算機を複数のユーザーが同時に利用したり、一人のユーザーが複数のプログラム(プロセス)を同時に動かしたりといったことが、大型計算機のみならず小型の計算機でも可能になってきた。しかしそれらの制御を司る部分、つまりオペレーティングシステムの内部はユーザーから見ればブラックボックス化されており、それらの学習をする者にとっては不便きわまりない。以前このような問題を解決するために、FORTRANに疑似並行処理の機能を持たせたSOS及びそれを改良したSOCPSというものが開発されたが、プログラムの記述法が、非常に難しいといった欠点が多かった。そこで誰もが簡単に使うことの出来るパーソナルコンピュータ上のC言語に並行処理の機能を付加し、哲学者の食事問題や読み書き問題といった、OSの古典的な諸問題を極簡単に記述、実行できる処理系C-Concurrent Manager(以下 CCM)を開発したのでここに報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14
著者
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