汎用DSPの三次元グラフィックス処理適用に関する一考察
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概要
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近い将来、三次元コンピュータグラフィックスはパソコン、ワークステーションの標準的なビジュアル・インターフェースになると予想される。現在、三次元描画処理の膨大な演算量を処理するための方法として、(1)CPU自身の能力を高める方法(2)専用のグラフィックス・プロセッサを装備する方法が提案されている。しかしながら、前者は現在主流となっている既存のCPUとコンパチビリティがとれなくなるという問題点があり、後者には付加的なハード量の増加によるコストの上昇という問題点がある。一方、最近通信や音声処理のために汎用DSPを標準装備するワークステーションが現れている。また、通常のパソコンでもモデムボード上には汎用DSPが搭載されている。そこで、上記2つの問題点を解決するために、既にパソコン、ワークステーション上に搭載されている汎用DSPを三次元描画処理に用いる方法を検討した。16ビット固定小数点の汎用DSPを用いた場合、ミドル・クラスのワークステーションに搭載されているグラフィックス・サプシステム程度の描画処理性能を持ち、静止画レベルでの対応が可能であることが判明したのでここで報告する。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14
著者
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