蟻の行動パタンを用いたテキスト分類の試み
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概要
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最近の情報の量的な氾濫はすさまじく、利用可能かも知れないすべての情報をユーザが直接見て選別・処理することは不可能になりつつある。ユーザの必要とする情報だけを迅速に得るには、カテゴリをあまり限定しない大量の文書を何らかの方法で自動分類し、ユーザに必要と思われる文書を集める機能が必要となる。こうした機能を持つシステムは本質的に大規模であり、かつ情報は分散しておかれていると考えられる。我々は以前からニューラルネットワークを用いた文書分類システムの実現について研究してきたが、専用のハードウェアを用いない場合、これらの方法が並列/分散処理にあまり適しているとはいいがたい。更新の頻発する巨大な分散系では、一括してすべての情報を処理したり、整合性を保ったりすることは困難であり、各部分で処理で行なわれる結果として徐々に全体の整合性を高めるような方式が必要である。Artificial lifeの研究分野では昆虫などの挙動を模倣し、集合的に分散問題解決を行なう研究がある。このような手法は処理を行なうエージェント間に複雑な通信を発生せず、また、計算がローカルに進むという特徴を持つ。分散環境において大量のテキストをこのような手法を用いて分散する方法について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
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