製図と3次元モデラを統合するアーキテクチャ
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概要
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現在提案・市販されている三次元CADの多くは、形状チェック、干渉チェック、マスプロパティ計算などの設計検討をはじめとし、構造解析、機構解析や意匠検討などトータルな設計支援にふさわしい機能・発展性を備えている。それにもかかわらず、これらが十分利用され尽くしているとはいい難い。その要因の1つとして、3次元CADでは、形状モデリング作業が設計者にとって非常に難しいことが挙げられる。一方2次元CADの入力は、従来の製図作業によく似ているため、設計者がCADの操作に習熟するのも早い。しかし、基本的に製図システムであり、それ以上の道具としてはなかなか使いこなせなく限界があった。そこで、こうした欠点を補い、かつ、従来の2次元CADで利用してきた図面の財産を有効に活用する目的で、2次元と3次元を統合したCADシステムを開発した。本稿では、その基本アーキテクチャと応用機能について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-09-04